2015/01/30

W463 G320 プロペラシャフト ジョイントベアリング交換






'99 G320 Long
150,200km


同級生のゲレンデですが、バック時に下の方で変な音がするとの事で預かりました。
聞けば約1ヶ月前からでだんだん音がひどくなっている様子。
もっと早く言えよ!

確かに運転席の下あたりから出ており、停止状態でもRにシフトすると音が出ます。
リフトアップして点検してみるとプロペラシャフトのジョイント部の片方にガタがあります。


ミッションからセンターデフにつながるところなので短いです。
ブーツが破れ、中のグリスが粘土みたいに固まってました。


Cクリップを外しベアリングを外そうと思っても錆びて固着して外れてくれません。
バーナーで炙ってやっと外れました。


新しいベアリングを組み付け付属のグリスを充填し組上げます。






2015/01/29

W205に乗ってみて






先日お客様の代替商談のためディーラーからC200のAMGラインをお借りました。
昨年発売から約半年経過して今までに何度か試乗していますが、今回は2日間通勤(片道役30km)や、高速道も含めじっくり乗らせていただきました。

C200は2リッターのターボエンジン。最近はどこも排気量がダウンサイジングされ過給器でパワーを稼ぎ燃費との両立をしています。
今回のC200もパワーは十分で、普通に使う分には特にストレスは感じないでしょう。
少し前の2.5リッタークラスより馬力もあり、トルクは50N・m以上が1200rpmからでますから当然ですが体感的にもかなり違います。

今回お借りした車両はAMGライン装着車でしたので、エアマチック装備です。


このスイッチで4段階にサスも含めエンジンやミッションのセッティングが変わります。

普段W124に乗っている事もあり自分にはComfortモードがしっくりきました。
Sportとかはたぶんアクセル開度のセッティングなどが変わってレスポンスは良くなるんですが、何か車に急がされているようで落ち着きが無くなる様な感じ。
サスペンションも然りで、自分の思いとは何か違う動き。

偶然にも先日ご紹介したMazdaの虫谷さんの書かれていることがぴったりとあてはまるような気がして、いつものW124だとこんな感じだよな〜って思いました。
W124は全ての動きが緩やか。コーナーでもしっかりロールしますが不安になる様なことは無い。アクセルもしっかり奥まで踏み込めば十二分に加速してくれる。
全体的な印象ですがW205は車に乗らされている感じで、W124は自分で操っている感じかなあ。

最近の車両は当然安全性の向上や燃費なども良くなってきていますし、当然スタイリングは好みの問題もありますが良くなっていると思います。
ただ、最近のメルセデスはちょっとスポーティー路線に向きすぎの様な気がしてます。
以前の「最善か無か」の時代のメルセデスが考える方向性。ある意味押し付けとも受け取れる思想。けどそれらには全て安全性につながる意味のあるデザインや仕様であったように思います。
当然メーカーも販売を伸ばすためにユーザーの求めているニーズに合わせた車作りをしているでしょう。事実、今ではラインナップもかなり増えメルセデスの中でそれぞれのニーズに合った車選びができます。

全ての面においてW124がまさっているとは言いませんが、自分には一番しっくりくる感じなんです。
W124も最終年式でもう20年たっています。
古い車両と付き合うにはそれなりに維持費がかかったり、故障のリスクも多くなりますが、その点メルセデスは古い車両のパーツ供給もしっかりしていますし、きちんと整備してやり定期的なメンテナンスをしてやれば十分日常のアシに使えます。

仕事柄いろいろな車で通勤しますが、楽とかたのしいではなく何とも言えない落ち着きや安心感が90年前後のメルセデスにはあります。

今も修理でお預かりしているW124など古い車両がありますが、これからもずっと乗って頂けるようにしっかり整備していきます。


2015/01/28

W201 ドア内張り 補修作業






先日入庫した190Eにちょっと気になる箇所があったので補修してみました。









ドア内張りの上面部分の浮きが見られます。W201ではよくこうなっている車両を見かけますね。
W124ではもう少し手の込んだ作りになっていますが、ビニールレザー部が縮んで引っ張られる感じで浮いてきます。

このくらいであれば補修で何とかなりますので、いったん取り外して可能なかぎり引っ張って接着してみました。











今回は縮み具合が最小限だったのでなんとか目立たないくらいには修復できました。
ひどい物は補修がきかない場合もありますので、交換するしかありせん。





2015/01/27

Mazda 人馬一体 


こちらは当店でMazdaの操安性能開発部へ納車させていただいているW124


面白い記事が連載されていますのでぜひご覧になってみて下さい。


最近のMazdaの車作りにW124も少なからずお役に立てているようです。

2015/01/26

S124 E320T エンジン不調



'95 E320ステーションワゴン
181,900km

今回も山口市からお越し頂きました。

以前よりアイドリングが不安定でアクセルから足が離せないそうです。
ディーラーも含め何店舗かのショップで見てもらったが治らなかったそうです。
整備記録もかなりの枚数があり、走行距離は伸びていますがきれいな車両です。

入庫前に今までの状況を確認すると、昨年調子が悪くなりO2センサー、エアマス(社外品)を交換したが症状変わらず。その後ディーラーで車検時にテスター診断してもらうも異常なしとのことで、フューエルポンプを交換されたそうですが変わらず。
その他にもオイル漏れでフロントカバーのコの字シールを交換したそうですが、オイル漏れも治らずと、この先維持していくのがご不安のようでした。

ご入庫いただき、状況確認のため試乗してみると信号待ちなどのアクセルオフでストールします。
社外品のエアマスに交換されたとのことで装着されているものを確認すると確かに社外品。


ん〜、BOCSHでもない無印の社外品です。

エアマスはとんでもなく安い商品が出回っていますが、純正もしくはせめて正規のBOCSH(BOCSHにもコピー品もあるようですが)に交換して下さい。最初は良くてもすぐにダメになります。

テスト用のエアマスに交換すると症状は改善されました。

オイル漏れはエキゾースト側のヘッドガスケット前後とレベルセンサーからかなり漏れていますし、その他ラジエターの漏れなどもあり悪いところは全部作業させていただく事になりました。


早速ヘッドを降ろしております。
これからカーボンなどきれいに落としてステムシールなど交換していきます。



2015/01/24

S124 E320T 車検整備



'95 E320T
249,000km

山口県からいつも当店にわざわざお越しいただいているお客様の車検をお預かりしました。
(車両画像撮り忘れてた!)

走行距離はそれなりに出ていますが、とてもきれいなお車です。
1年ほど前に当店にてATのオーバーホールをさせていただき、今回は車検でご入庫頂きました。


・エンジンマウント
・ATマウント
・パワステ低圧ホース
・ATクーラーホース
・ステアリングダンパー
・アイドラアーム
・フューエルフィルター
・エアコンフィルター
・etc…


外したフューエルフィルターの中は真っ黒い燃料が入っています。

また、当店おススメのウインドウガラスのコーティングも実施しました。


アクアペル。昔はアクアマジックという商品名で販売されていた事もありました。
一般的なシリコン系と違ってフッ素系で耐久性もあり、ワイパーのビビリもありません。
私も個人的に10年以上使っていますが、フロントガラスでも半年以上は確実にもちます。

年始から入庫が多くバタバタしており、各画像を撮り忘れていました。
ご入庫をお待ちいただいているお客様にはご迷惑をおかけしますが、順次ご連絡させていただきます。




2015/01/22

smart450カブリオ シートクリーニング


スマート450カブリオのシートをばらばらにして、カバー類をクリーニングしてみました。
クリーニングといっても洗濯機で洗います。


黄色い部分がかなり汚れていましたが、きれいになりました。


2015/01/20

W124 E320 ベルトテンショナー



'94 E320
164,000km

W124後期のM104エンジンでベルトが外れています。
ベルトテンショナーのプーリーが脱落しており、外してみるとプリーを固定しているボルトが折れています。


ここのボルトが折れたのは初めて見ました。
前回交換してかなり乗られておりましたので、ボルトだけ換えずにテンショナーとベルトを新品に交換しました。


今回、自宅へ帰られて車庫へ入れられたと同時にこのようになったみたいで、出先でならなくてよかったですね。



2015/01/19

C107 450SLC エンジン始動不良


昨年末からお預かりしていたSLCです。
エンジンのかかりが冷間時も非常に悪くなんとかかかる状態でした。
燃圧などを測定し、残圧の保持ができていない様です。
原因はいろいろ考えられますが、まずは新車時から交換されていないようなフューエルアキュームレーターを交換しました。




新車時からのものであろうアキュームレーター


ポンプとフィルターは交換されているようです。


かかりは良くなりましたが、調子は悪いです。
スパークプラグ、インジェクターノズルをはずしてみます。



プラグも真っ黒、ノズルもかなりすすけています。
Kジェトロのノズルは消耗品と割り切って今回も新品に交換します。



エンジンは始動性もよくなりましたが、まだ本来の調子ではありません。
COテスターを見ながらアイドル混合気の調整をしたり、再度燃圧計にてコントロールプレッシャーなどを計っていきます。
よくウォームアップレギュレーターも悪くなりますが、この車両はエンジン温度とともにコントロールプレッシャーも規定値まで徐々に上がっていきましたので良さそうです。










2015/01/17

ベンツ コーディングについて



・デイライトコーディング
・エンジン始動中のデイライトスイッチ有効化
・オートライト感度調整
・ECOモード記憶化
・内気循環固定
・スピードリミッター変更
・アクセルペダル特性曲線変更
・オーバーブースト
・トルクリミット解除
・TVキャンセルコーディング
・その他いろいろ

問い合わせの多いコーディングですがご依頼の多い項目を上げてみました。
その他の各種コーディングもできます。

完全予約制となっておりますので、問い合わせいただき、ご入庫の日程などをご相談させていただいております。







C219 CLS500 車検整備



'06  CLS500
37,400km

車検でお預かりのCLS500。

SBC付ブレーキオイル交換、ブローバイチャンバーシール交換、ヘッドカバーガスケット交換、7GトロニックATF交換など。



112、113エンジンの定番修理ですね。漏れていない車両を見た事がない位。
当店では純正のガスケットやブローバイホースは常時在庫してます。

7速ATからはATFを下から圧送して注入、レベルもゲージではなく指定温度でオーバーフローさせてあわせます。(写真撮り忘れました)






2015/01/16

R230 SL55AMG SBCブレーキオイル交換


R230 SL55AMG
34,000km

同じ市内のショップ様からのご依頼でSBCのブレーキオイル交換やATFの交換をさせていただきました。

SBC付車両のブレーキオイル交換ではテスターと加圧式のフルードチェンジャーが必要になります。
最近はトラブルもあまり聞かないように思いますが、メーカーでは1年ごとの交換サイクルを推奨しているみたいです。

2015/01/15

S203 C180ステーションワゴン エンジン始動できない




'05 C180コンプレッサー 
45,000km

昨年の12月に車検をさせていただいたCクラスのワゴンのお客様から、朝エンジンがかからないと連絡を頂きました。
状況をお伺いすると、セルはしっかり回っている様子。
たぶん燃料ポンプだとは思います。ポンプに振動を加えてとりあえずかかるかもしれませんが、広島市内のためすぐに行けず、キャリアカーにて搬送。


到着後、とりあえず診断してみますが何も出ず。


やはり、燃料ポンプでした。
前期や後期型の一部はコネクター形状の違いでゲージ部も同時交換しなければならず、費用もかかりますが、この車両はポンプ側だけでOKでした。


2015/01/14

W201 190E ライトアイボリー入庫しました



'89 190E 2.0
ライトアイボリー/MBTEX
80,000km

久しぶりに190Eが販売車両として入庫してきました。

この車両は6年前に当店にてワンオーナー車で販売した車両で、その後別のオーナーの手に渡り、この度戻って参りました。

当時、フルオリジナルの状態で販売させていただきましたが、現在も当時のままいい状態が保たれています。

内装の組み合わせも希少でベージュのMBTEXになります。
正規ディーラー車でこの内装色は珍しいですね。










2015/01/08

W202 クーラント漏れ&ATF漏れ


'97 C200
99,000km

最近こちらへ引越して来られ、ネットで検索していただき初めてご来店いただきました。
車の雰囲気から大事に乗っていらっしゃる事が感じられます。

少し前から冷却水が漏れているとの事で、水圧テストをしてみるとサーモケース〜ウォーターポンプ間とロアホースから滲んで漏れておりました。
半年前の車検時にウォーターポンプが交換されていますが、ホースは交換されていないようです。



リフトアップしてみるとEGSカプラーからもATFが漏れています。


状態からみてかなり前から漏れていたんじゃないでしょうか。
これだとEGSのユニットまでオイルが上がっているでしょう。
追加作業が必要なことをご連絡し、交換させていただきました。


ユニットへ入るカプラーの下側はオイルで濡れています。
幸いにもユニットまでは到達していなくギリギリセーフです。
外してできる限り清掃しておきました。

ATのシフトゲートにWとSの切り替えスイッチが付いているモデルからはEGSコネクターからの漏れの定期的な点検が必要です。