2015/02/05

W140 S600L 車検整備



'97  S600L
58,000km


以前から当店にてメンテさせていただいている

S600Lを車検にてお預かりしました。



最近はほとんど見かけなくなってきているW140ですが、

その中でもトップレンジのS600はほんとに少ない。


やはり維持していくのにもそれ相応の費用はかかりますし、

燃費も当時のカタログデータでは5.5km/lですから実際には街乗りで
3〜4km/lくらいです。



W140も最終年式でもう17年前の車両になります。

出先でのトラブルや修理費用が高額になってくると
維持していく心が折れそうになるのもわかります。



「でも一度乗ったらやめられない」

事故っても絶対死なないと思わせるあの重厚な乗り心地、

V12独特のセルモーター音やウルトラスムーズなフィーリングなど

全てがオーバークオリティ時代の最終系です。







走行距離が少なめですが、ほとんどの車両で見られるフロントカバーからの
オイル漏れやオイルパンからの漏れもありません。
(洗浄後の画像ではなくお預かりしてそのままリフトアップした状態です)



オーナーは普段から車両状態を気にかけ、当店の整備も信頼して頂き、

全てお任せいただいておりますので、今回もビシッと整備して

お渡ししたいと思います。





2015/02/03

M104 ヘッドガスケット交換




先日よりお預かりしているE320ワゴン。

オイル漏れがひどく、
ヘッドガスケットを交換することになりましたが、

せっかくヘッドを下ろすんで、ステムシールの交換や
カーボンを落としてきれいに仕上げたいですよね。

別途工賃は必要ですが、そんなに頻繁にする作業じゃないので
絶対やっておいた方がいいです。

ガスケット交換が必要な車両なら10万km以上は走っているでしょうし、
それなりにカーボンがたまっています。








ツインカムなんでポートも狭いし、それが6気筒分だと
ここまできれいにするのに結構時間もかかります。






これからきれいにしたバルブの擦り合わせをしていきます。

2015/02/02

続 Mazda 人馬一体塾











先日紹介した記事の続編です。



しばらく続きそうで楽しみにしています。

2015/01/30

W463 G320 プロペラシャフト ジョイントベアリング交換






'99 G320 Long
150,200km


同級生のゲレンデですが、バック時に下の方で変な音がするとの事で預かりました。
聞けば約1ヶ月前からでだんだん音がひどくなっている様子。
もっと早く言えよ!

確かに運転席の下あたりから出ており、停止状態でもRにシフトすると音が出ます。
リフトアップして点検してみるとプロペラシャフトのジョイント部の片方にガタがあります。


ミッションからセンターデフにつながるところなので短いです。
ブーツが破れ、中のグリスが粘土みたいに固まってました。


Cクリップを外しベアリングを外そうと思っても錆びて固着して外れてくれません。
バーナーで炙ってやっと外れました。


新しいベアリングを組み付け付属のグリスを充填し組上げます。






2015/01/29

W205に乗ってみて






先日お客様の代替商談のためディーラーからC200のAMGラインをお借りました。
昨年発売から約半年経過して今までに何度か試乗していますが、今回は2日間通勤(片道役30km)や、高速道も含めじっくり乗らせていただきました。

C200は2リッターのターボエンジン。最近はどこも排気量がダウンサイジングされ過給器でパワーを稼ぎ燃費との両立をしています。
今回のC200もパワーは十分で、普通に使う分には特にストレスは感じないでしょう。
少し前の2.5リッタークラスより馬力もあり、トルクは50N・m以上が1200rpmからでますから当然ですが体感的にもかなり違います。

今回お借りした車両はAMGライン装着車でしたので、エアマチック装備です。


このスイッチで4段階にサスも含めエンジンやミッションのセッティングが変わります。

普段W124に乗っている事もあり自分にはComfortモードがしっくりきました。
Sportとかはたぶんアクセル開度のセッティングなどが変わってレスポンスは良くなるんですが、何か車に急がされているようで落ち着きが無くなる様な感じ。
サスペンションも然りで、自分の思いとは何か違う動き。

偶然にも先日ご紹介したMazdaの虫谷さんの書かれていることがぴったりとあてはまるような気がして、いつものW124だとこんな感じだよな〜って思いました。
W124は全ての動きが緩やか。コーナーでもしっかりロールしますが不安になる様なことは無い。アクセルもしっかり奥まで踏み込めば十二分に加速してくれる。
全体的な印象ですがW205は車に乗らされている感じで、W124は自分で操っている感じかなあ。

最近の車両は当然安全性の向上や燃費なども良くなってきていますし、当然スタイリングは好みの問題もありますが良くなっていると思います。
ただ、最近のメルセデスはちょっとスポーティー路線に向きすぎの様な気がしてます。
以前の「最善か無か」の時代のメルセデスが考える方向性。ある意味押し付けとも受け取れる思想。けどそれらには全て安全性につながる意味のあるデザインや仕様であったように思います。
当然メーカーも販売を伸ばすためにユーザーの求めているニーズに合わせた車作りをしているでしょう。事実、今ではラインナップもかなり増えメルセデスの中でそれぞれのニーズに合った車選びができます。

全ての面においてW124がまさっているとは言いませんが、自分には一番しっくりくる感じなんです。
W124も最終年式でもう20年たっています。
古い車両と付き合うにはそれなりに維持費がかかったり、故障のリスクも多くなりますが、その点メルセデスは古い車両のパーツ供給もしっかりしていますし、きちんと整備してやり定期的なメンテナンスをしてやれば十分日常のアシに使えます。

仕事柄いろいろな車で通勤しますが、楽とかたのしいではなく何とも言えない落ち着きや安心感が90年前後のメルセデスにはあります。

今も修理でお預かりしているW124など古い車両がありますが、これからもずっと乗って頂けるようにしっかり整備していきます。